産婦人科医の成り手が減少しています

近年、産婦人科病院や医師の成り手が減少している事が社会問題化しています。お産はよく病気ではないと言われるように、順調で何の問題もなければ助産師さんだけで分娩は可能なのです。
この様に、お産は病気ではありませんが、お産に纏わり何か問題があり、手を施さなければ、母体や胎児に危険が生じる場合に産婦人科医の出番があるのです。

病気ではないお産は順調に行って当たり前で、医師が手を施す必要がある場合にはお産のリスクが現実のものとなった時なのです。しかし、世間はお産は上手く言って当たり前と言う感覚があり、もし出産時に母子に何か問題が生じれば医療ミスとして訴えられるリスクが、他の診療科よりも高いのです。

医師の多くは、何らかの形で死の危険に向き合う事が多いのに対し、産婦人科は新たな生命の誕生を手助けできると言う意味で夢があると、志す医師の方も多いのですが、一方で社会がすぐに裁判沙汰にする傾向が増えた昨今では、医療ミスとして訴えられるリスクを医師も考えざるを得ないのでしょう。

医師は研修医制度の下にいくつかの診療科を経験して自分の専門分野を決めて行きます。その自由度はあって良いでしょう。しかし、多くの医師が志を捨て、お金儲けと楽な事だけを考えるなら、もともと医師になる資格がないと言えないでしょうか。

医師になるには、もちろん優秀な頭も必要です。しかし6年間も学ばねばならず、非常にお金の掛かる医学部に進学する事を、家庭の経済的理由で諦めている人も非常に多いのです。
頭があっても、心がなく、自分の利益や楽な事だけを考えるだけなら、他の人に医師の道を譲るべきでしょう。医師が尊敬される職業であり続けるには、救命救急科や産婦人科などを希望する人が増える状況であるべきでしょう。

また、私達も冷静に考えて、何でもかんでも医療ミスとして安易に訴える様なクレマー的な行為は慎むべきでしょう。日本の医療は様々な側面に課題を抱えて居ます。少なくとも、医師が特定の診療科を嫌うような事態だけは、まず真っ先に無くさねばならないでしょう。