産婦人科は感動のるつぼです

私の友人に医者がいるのですが、色々と迷った挙句に産婦人科の医者になりました。
何故産婦人科を目指したのかというと、生命の誕生にダイレクトに携われるからだと言います。
確かに医者というものは、病気や怪我を負った方を対象に治療をするために存在するものです。
あくまでも今ある物を元に戻すという存在なのが、一般的な医者です。

しかし産婦人科は違います。もちろん婦人病関連の診察もしますが、やはり一番大きなイベントと言えば出産でしょう。人間は確実に出産によってこの世に生を受けています。その辺の土からボコッと出てきた人間はいませんよね。そう、私もあなたも芸能人も、政治家も財界人も、金持ちも貧乏人も、日本人も外国人も、現代人も昔の人間も、そして未来の人間ですら出産によってこの世に生を受けることになるのです。これは無から有の存在になるわけで、非常に神秘的かつ感動的な瞬間なんですよね。

この感動的な、一生のイベントの中で絶対に忘れられることのない瞬間に立ち会えるのは、やはり産婦人科の醍醐味なのではないでしょうか。友人は誇らしげにそう語っています。
考えてみれば、入院してくるときは母親一人で入院してきますよね。ところが退院する時は二人で退院をしていくわけです。それも飛び切りの笑顔と、輝かしい未来を携えて。これこそが普通の医者では味わうことのできない感動的な瞬間なんでしょうね。

私は医者でも何でもありませんが、やはりドラマなどを見ても出産のシーンを見ると力が入ります。
母親の体内から出てくる赤ん坊の姿を見ると、私を含めてあらゆる人間がこのようにして連綿と命のリレーを繋がれて生まれてきたんだろうなと思ってしまうのです。
私は男なので子供を産むという経験は未来永劫できません。しかし助けることなら男でも出来ます。
こうした医者は、自分で産めない分、産める人を勇気づけ、元気づけ、必死にサポートしているのかなと思います。本当に尊い存在ですよね。素晴らしいと思います。